2020年5月31日日曜日

3.5inc鹿角ドロップ

3.5incドロップ出来た。


ブレードはスーパーゴールドⅡを使った。
4㎜程度の厚みを削り込んで、実質2.8厚にしている。
SPGⅡは磨くのが面倒だったが、実用では刃持ちがよくていい。
ハンドルは和鹿の白骨化した角を染めずにそのまま使っている。
髄の部分はエポキシ接着剤が充填されている。白骨化した鹿角はエポキシとの相性がいい。

鹿角の模様は辛うじて背側に僅かに残っている。
桐油を塗りこんで仕上げて質感は独特で、なかなか面白味があって自分は好きだ。
意外と手に馴染んで滑りにくく、実用にはとてもいい。
フルタングでヒルトの付いてる普通の構成から比べると、大体40gほど軽い。



シースは普通にダブルステッチで作った。

一般受けしにくいモデルかもしれないが、実用には一番いいと思う。
シンプルな構成で自分は結構気に入っている。

2020年5月25日月曜日

微妙・・・

 何してる?










とりあえずハンドル磨き始めた・・・





 蜂はどうだ?
リンゴ一個分ぐらいの巣が出来て、廻りに蜂が群がってる。蜂数微妙だな・・・
日中はよく飛び回ってるのだが、やはり地面に落ちて死んでる蜂が結構ある。
花粉は運んでるので、蜂児はあると思われる。




とりあえず給餌して様子を見る事にした。
砂糖を濃いめに水に溶いて餌とする。
蜂が溺れない様に割り箸を切って浮かべておいた。
どうなるかな・・・

2020年5月24日日曜日

蜂貰った

 日本蜜蜂飼ってる猟仲間から蜂を貰ってきた。
剣鉈のシース作って、その報酬代わりに巣箱を預けておいて分蜂したら入れといてと頼んであった。
先週の日曜に別の猟仲間の家の床下にある巣から分蜂したのを捕まえてくれた。3回目の分蜂だったらしい。

 朝から盛んに出入りしている。
中には花粉も持ち帰ってるので定着するだろう。


 夕方になって見に行くと、地面に死んだり弱った蜂が沢山落ちてる・・・
アカリンダニか?
とりあえず巣箱の中はそれなりに蜂数はあるみたいだ。
ちっと心配ではあるが、様子を見るしかないな・・・

 シースをタレに漬けた。
天気がいいので天日干し。
 マトリックスアイダ行ってRWL34を買ってきた。

ハンドルちょっと削った。
今日はお終い・・・

2020年5月17日日曜日

ナロータングのドロップ

 3.5incドロップ出来た。

 ブレードはスーパーゴールドⅡ、4㎜厚を実質2.9㎜に削り抜いてる。
このSPGⅡは磨くのがやたらと手間が掛かったが、刃物としての組織はとてもいい。耐摩耗性がよく長切れすると思う。
鋼材のバラつきによるものだが、アタリなのかハズレなのかは微妙だ・・・作り手からすると、えらい苦労してハズレだなw
 ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタのナロータング構造。
タングは差し込んで接着してあるだけで、ネジやピンでは留めてない。そもそも接着剤だけでも十分強度があるので、振り回す様な使い方はしないモデルなので、これで十分だと思ってる。

 ハンドルはちょっと無骨な整形にしてみた。
フルタングに比べると若干軽い。
ハンドルの雰囲気に合わせて、シースは若干太目に作った。

ナロータングの構造は案外厄介でハンドルの整形も面倒だ。
しかし高価な鋼材を若干節約して使えるのがいい。
この厚みのあるグリーンキャンバスマイカルタは、あと数本作る事が出来る。
面倒だから、あまり作りたくはないけどw


2020年5月16日土曜日

ベアリング

 ちっと気になる事があって、ベアリングの組織を観察してみた。
何のクルマのだったかは忘れたが、ハブベアリングのインナーレース。
多分SUJ2なんじゃなかろうか。
ちなみに硬さはHRcで約61あった。
 先ずは600倍。横の画角が約100μm。
炭化物は大きくても1μm程度で、均一に分布している。


 これは150倍。
研磨とエッチングの問題でやや分かりにくいが、組織は細かく緻密だ。
ベアリングは摩耗や疲労破壊などの条件が厳しい。用途的に全く違くはなるが、刃物も条件としてはベアリングに準ずるところがある。
理想的な刃物も本来この様な組織になるべきだ。
しかし意外と鍛冶屋さんの作った炭素鋼の刃物を見てみると、理想の状態からはかけ離れたものが多い。
多くが炭化物の球状化が不十分か、焼入れ温度過多のものが多い・・・
 これは大分前に自分で焼鈍して板上にしたベアリングのアウターレース。
クラウンのリアハブに使ってたやつだったかな・・・
 ちょん切って磨く。
エッチングして組織を観察してみる。

 先ずは600倍。
やや炭化物同士のつながりが見られるが、概ね悪くはない状態の様だ。

これは150倍。
組織が粗くなってる事もなく、意外とよさそうだ。
大分前にやったからよく覚えてないが、確かガスバーナーで高温になりすぎない様に焙って、薪ストーブから集めた灰の中に入れて徐冷して焼き鈍した。
焼き鈍したあとは金鋸で切って、適当に温めながら叩いて開いた。
ベアリングはもともと組織が細かいので、鍛造する必要はなく、なるべく組織が痛まない様に加工すればいい様だ。

刃物の組織については尾上先生の「刃物のおはなし」や岩崎航介氏の「刃物の見方」に詳しく記されている。
理想の状態から外れていても案外使えるものだが、繊細な切れ味や刃持ちってのは組織がしっかりしていないといけない。
難しいもんだなぁ・・・

2020年5月10日日曜日

順調?

 ブツブツと発酵しはじめた。
順調にいってるのか・・・?

 ハンドル削った。
ぷすっと刺した鹿角は基準が全くないから整形しにくい・・・
 シースをタレに漬けた。

乾くのを待つ・・・

2020年5月9日土曜日

謎の発酵液体?

 米を研ぐ。
 蒸かす。
 天然水に蒸かした米と、この前作った麹を投入。

 これが肝心。
謎の菌は上手く発酵してる様だ。これをちょっと取って入れる。
 それと乳酸菌も必要らしい。
ヨーグルトのホエイを入れる。
乳酸菌は謎の菌が増殖するまでの間に、雑菌の繁殖を防ぐらしい。

米8合づつ二回蒸かして、麹は約1.5㎏、天然水は8ℓ使った。
果たして上手くいくのか・・・?

2020年5月8日金曜日

シース作る


 シース作る。ここ何日かでやった工程をまとめる。
先ずは折り返しの溝を彫る。
大体革厚の半分以上(2/3近く)の深さまで。
革の強度は銀面が7~8割持ってると中川さんは教えてくれた。
だから床面はある程度溝を彫っても大丈夫。
コバを磨いてベルトループの先端は漉いておく。
これは横哲さんに教えてもらったw


 ベルトループ接着して菱目切る。
内側の縫い目は沈む様に溝を彫っておく。

 ベルトループ縫ったら仮のウェットフォーム。
ヒルト廻りとブレード形状を写し取っておく。
ハンドル背側はしっかり密着して隙間が出来ない様に整形する。隙間ができると、納めた時にガタが出る。
 中子の形状を決める。

 ベンズを切り出して中子を作る。
電動糸鋸は結構便利だ。
たまたま持ってたから使っているが、なければナイフで切り出せばいい。

 ダブルステッチにする時は型紙を作っておく。

 中子を接着する。
接着面は罫書針で荒らしておく。



 接着して固定。
接着剤はセメダインのスーパーXを
使っている。
 型紙使ってダブルステッチの内側の縫い目を罫書く。
 外側も罫書いて、こんな感じか。
 菱目切る。
 多少の曲がりは裏から通す時に矯正する。
 一針づつ縫い締める。

 縫い目は叩いて落ち着かす。
 大雑把に外形を整える。

 ウェットフォーム。
たっぷり水を吸わせる。

 型を整える。
ヘラや板切れを使ってしっかり整形する。
しばらく乾燥するのを待つ。

 ある程度乾燥したらコバを整形して磨く。
600番程度までペーパー掛けて、コバは水付けてよく磨く。摩擦熱で表面が加水分解して艶が出る。自分の場合、何も塗らないでこのままにしている。
完全に乾燥するまで待つ・・・