2019年9月11日水曜日

F&SとSS

 3.5incフィールド&ストリームが出来た。
ブレードはRWL34を使った。高温焼き戻しで硬さはHRcで61.7だった。
十分な硬さなので高温焼き戻しでいいと思われる。この方が粘りがあっていい。


 RWL34は変に耐摩耗性がよすぎる事がなく、変な癖がなく使いやすくていい。
3.5㎜厚の鋼材を使ったが、背側を抜いて実質2.8㎜のブレード厚にしている。

 ハンドルはタンリネンマイカルタを使った。
タン色のマイカルタは経年変化で味わい深い色合いになるのがいい。
ブルハイドのヌメ革のシースと合わせて、使い込んでいった時の変化を楽しめると思う。
3incセミスキナーも完成。
これもRWL34だが、こちらは低温焼き戻しでやってみた。硬さはHRcで63.7だった。
硬いのが好きだというなら、これもいいと思う。もともと粉末鋼で粘りがあるので、この硬さでも十分実用になる。

 これも3.5㎜厚の鋼材を削り抜いて、実質2.7㎜厚としている。
真鍮のヒルトにブラックキャンバスマイカルタの組み合わせは、最近の自分のお気に入り。

黒いハンドルは地味になりがちだが、真鍮ヒルトやラブレスボルトが映えていい。

インプルーヴドドロップはハンドル磨いてる。
磨くの厄介だが、これって作るの面白いんだよなw

2019年9月9日月曜日

色々やってる

 このところ更新さぼり気味だったので、やってた事をまとめて書いてみる。ただし写真真面目に撮ってなかったので、作業は飛び飛びになってるが・・・

熱処理上がったインプルーヴドのドロップ磨いた。
SPGⅡなのだが、ちっと磨きにくい。
S30Vよりかはましだが、ATS34やRWL34から比べると倍近く手間がかかった気がする・・・
RWL34のF&Sはハンドルのペーパー掛けが終わって、仕上げにコンパウンドで磨いた。
 F&Sとセミスキナーが最後の方まで来たので、シースを作り始める。
 セミスキナーも最終仕上げ。

 シース縫い終わってウェットフォーム。

 インプルーブドドロップは名入れして仕上げのヘアラインを引いて、ハンドルの接着準備。
ヒルトレスのインプルーブドハンドルは、前端面が剥離しやすい。
剥離防止にピンを入れておくのだが、今回はネジを使った。
 タングにブラスト掛けて、各部品を脱脂する。
 エポキシで接着。
ベトベトになってたまらん・・・
シースは乾いてきたので、コバを磨いて仕上げる。
 タレに漬ける。
 乾かす。
 その間に刃付けする。
 頼まれ物のシースの準備。
こんな感じでいい・・・?
インプルーヴドドロップのハンドル削る。
どうやって削ったっけ?
久しぶりで忘れたw

















工場長のめいは11歳になった。
毎年この時期は夏痩せするのだが、今年は何故か痩せてない・・・というかかえって太った?
尿道結石予防のカリカリ食わせているのだが、それが何故か美味いらしくてよく食うんだな・・・
高いカリカリなのに困ったもんだw

2019年9月1日日曜日

デントライトの真相

デビッドボウイのデントライトスチールの硬さを測ってみた。ハンドルの周りが平面出ているので、ここで測ってみた。硬さは測定面が平面で裏表平行になっていないと正確な測定ができない。
測定値はバラつきが大きかったが、概ねHRcで58程度の様だ。
440Cだとすればそのぐらいなのかもしれない。







組織を見てみた。
150倍。
樹枝状組織とはこんな感じなんだな。
やはり巨大なインゴットを鋳込んだ時の様な発達した樹枝状ではない様だ。




300倍。
ウネウネとしているのが一次炭化物に相当するものと思われる。
紐状につながってはいるものの、所々で切れて、ある程度の単位で塊になっている様に見える。



 600倍。横幅がちょうど100μmになる。
小刃を磨いてエッチングして観察しているので、ちょっと不鮮明な画像なのは勘弁w
一次炭化物は紐状に成長して不規則に絡まる様に分布している。
二次炭化物は定かではないが、微小な黒い点だ見えるものがそうだろうか・・・?
基地の結晶粒は粗くは見えない。
なんとも不思議な組織だ。
紐状の絡まった炭化物が刃先に出る事で、独特の切れ味になると思われる。思ったより基地も粗くないので、脆さも感じる事はない。

 比較用のガーバーのフォルダー、これは一般的な440C。
150倍。
白く比較的大きい塊が一次炭化物。


 300倍。
やや一次炭化物が少ない気がする・・・
もしかしたら440AかB?
600倍。
二次炭化物が溶け残っていて、基地の粗大化も見られない。適正な熱処理がされてる様だ。

こうして比較してみると、デントライトスチールとは不思議な組織をしている。
鋳物という事ではあるが、単純な鋳物ではない。
結構絶妙なものなのかもしれない。
金属顕微鏡が二台になった・・・
出物があって思わず買ってしまった。
持ってた物と同じ機種なのだが、今度の方が程度がよかった。
照明の電源も付いていた。
この世代の機種なら2万円内で入手できれば、お買い得なのかもしれない。

2019年8月28日水曜日

なんだろな?

 マトリックスアイダに行って、熱処理に出してたドロップを受け取ってきた。
SPGⅡだが、今回は硬さ重視の条件でやってみた。

ブレードを見ていて妙な事に気が付いた。
よく見ると最後に掛けたペーパーの目と違う方向に磨き残しの様な跡が出てる・・・
磨き残しだとすると方向からして二つ前の目になる。
だとすると220番のダイヤヤスリの目って事になる。
今回は鉄工ヤスリでの切削のあとは、220番のダイヤヤスリ→400番のペーパー→800番のペーパーと掛けて熱処理に出していた。

 とりあえず800番を掛けてみる。
220番のダイヤの目と思われる跡は簡単に消えてしまった。
ダイヤの研磨はどちらかというと切削に近いから、ひょっとすると塑性変形による跡が酸化被膜が付く事で見えていたのか?
フライスで平面研磨すると、熱処理後にリカッソにツールマークが出てきたなんて話を聞いた事がある。それと似た事なのかもしれない。
しかしそうなると、磨いた後でエッチングすると再び出てくる可能性もある。
まあエッチングなんてしなければ問題ないか・・・


 3incセミスキナーとフィールド&ストリームはハンドルの研磨の最中。

3incセミスキナーやF&Sって、日本人の手にはちょうどいい大きさだよね。

2019年8月25日日曜日

謎ナイフ・・・

 スーパーイハエンドコレクターのk氏から、また依頼が来た。
デビッドボウイのデントライトスチールとかいう440Cを鋳造して作った物らしい。これの組織を見てほしいとの事。
比較用にガーバーのフォルダーも付いてきた。これも440Cらしい。









シースはナイロン製なのだが、中に薄い真鍮版で作った箱が仕込んである。
エッジはもろに当たるのだが、繊細な刃付けしても意味はないんだぜ~とでもいう様な割り切った作りだw






 研いでみた。
まあ普通に研げる。返りも出るしちゃんと取れる。
440Cってのもあるのかもしれないが、それほど硬くはない様だ。
とりあえず1000番まででやめておく。

鋳物といってもロストワックス鋳造だそうで、鋳型は磁器(セラミック?)を使うらしい。
おそらく鋳込時は鋳型による放熱速度が比較的に速く、組織は巨大なインゴットを鋳込むときの様には大きくはなってないと思う。
鋳込んだ状態で焼きが入るので、そのあとは焼き戻して研磨して出来上がりとなるのだろう。






新聞紙を押し切りしてみた。
あまり切れ味がいいとは言えないが、まあとりあえず切れる。
身幅が約28㎜で厚みは6㎜近い。ほぼフラットなベベルで角度はエッジのラインに正確に一定な作りだ。
どういう用途を想定してるのか、今一分からない・・・













SPGⅡとRWL34のドロップと使い比べて、ひたすら新聞紙を切ってみた。
デントライトスチールだからって、特別切れるって感じはしない。
意外といいのはSPGⅡだな。
これはちっと癖があるけど、なんだか長切れするw


まあこういうのもありっていやありだよな・・・
但し薄い刃厚で作るのは難しいのかもしれない。

さて組織観察はどうやってやろうかな・・・



昨日は松本行ってきた。
天気も良く暑かったが、さすが松本は関東のクソ暑さとは違って過ごしやすい。いい土地だな・・・
帰り間際に写真撮ったのでお客さんは疎らだが、昼過ぎに着いたがそれなりにお客さんは入っていた。
出展者数や会場の雰囲気もいい。しかし売れ行きはどうだったんだろか・・・

2019年8月18日日曜日

暑い・・・

 暑い日が続く。
炎天下でのグラインドは辛い・・・
粗削りだけバーキング使って、あとは鉄工ヤスリで削る。
ベルトを取っ換え引っ替え消耗させてホローグラインドでやれば、もっと効率よく作れる。
しかしそんなに作ったところで仕方がない。そんなに売れるものでもないし・・・
多少労力は掛かっても、費用を抑えて作った方がいいと思う。
今のやり方が自分にはちょうどいい様だ。


フラットグラインドはベルトグラインダーで作るには意外と難しい。
鉄工ヤスリの切削で面を正確に作って、あとの研磨では多少のダレ許容するというのが自分の考え方。無論研磨はなるべくダレない様に工夫はするが。

薄く作ったフラットグラインドは案外使いやすい。
ホローグラインドである必要はないと思ってる。
まあ好みの問題なのだろうけどねw

2019年8月13日火曜日

今年は

 昨日の事だが、塩山まで行ってプラムと桃を買ってきた。
B級品なので格安だ。
ジャム用にソルダムが欲しかったのだが、時期が悪く品切れだった・・・
今年は梅雨が長く明けたら日照りが続いたため、あまり出来は良くないらしい。
 熟しすぎて日持ちしそうにない物はジャムにする。
先ずは小さめのプラムから。品種は何だろか?
酸味が足りないのでレモンを絞って入れたら色合いがよくなった。

次はネクタリン(?)
これも酸味が足りないのでレモンを入れた。
あまり期待はしてなかったのだが、独特の香りがあって悪くない。普通に生で食べても案外美味い。
桃はただ甘いだけってのが多いが、プラムの類は酸味や香りがあって味わい深い。
毎年この時期の楽しみであるw