2019年1月30日水曜日

磨き方

磨くペーパーの当て板は鉄板を使う。
木の板などでは撓むので面がダレる。
鉄板使ってもペーパーの撓み分はダレるのだが、そこまでは許容している。

 べベルストップは割箸使う。変なこだわりはないw
道具は使える様に使えばいい。こんなもんで十分なのだ。


磨の具合を見るのは20倍のルーペを使う。
研磨の方向を変えて前の目が完全に消えるのを確認する。

昨日も書いたが自分の場合、耐水ペーパーの番手は倍々に変えて掛けている。
しかし話を聞くと、案外近い番手を順に変えて掛けるって聞く事がある。
自分も最初に頃はそんな風にやっていたことがある。800→1000→1200→1500番ってな感じに。
ペーパーの番手って倍になると砥粒は概ね半分の大きさになる。
ペーパーで削れて付く傷の深さが、例えば800番が20μmとして100番が17μm、1200番が14μm、1500番が10μmとする。
ペーパー掛けは前の番手の傷が削れて消えると、その番手での傷がさらに入る事になる。
800番→1000番→1200番→1500番と掛けた場合、20+17+14=51μm削り取ったところでさらに10μmの深さの傷が入る。
800番→1500番の場合は、20μm削ったところで10μmの傷になる。近い番手を順に上げていく場合と比べると30μm程削る面の深さが違う。削る面が多いほど面のダレは大きくなりやすい。
実際はこうはいかないのかもしれないが、傾向はこれに近くなると思われる。
倍々で番手を変えるやり方は、前の傷を取るのに時間は掛かるかもしれないが、面ダレを防ぐにはよいと思う。それと研磨方向を変える回数を減らせるのも、面ダレ防止に効果がある。
番手を変える回数が減るので、結果的には時間はそれほど変わらないか、むしろ速いかもしれない。
色々やって考えた結果、この方法になった。


2019年1月29日火曜日

少ない?

 鉄工ヤスリで削った後はダイヤヤスリの150、300、600番と掛けて、800番の耐水ペーパーを掛けて熱処理に出す。
帰ってきたら1500番、2500番と掛けて、名入れしてからもう一度2500番を掛けて、2500番のノートンの耐水ペーパーでヘアラインを引く。
今はこんな感じで磨いている。
使う耐水ペーパーは800、1500、2500番の三種類だけ。
ATS34ならブレード磨くだけだと、使う耐水ペーパーの量は1枚分使うかどうか。
この前作った4incドロップは使った耐水ペーパーの量はハンドルの研磨も含めて1.8枚分だった。
普通の人がどの程度使うのかは知らないが、結構少ない方なんじゃなかろうか。
2500番まで磨いたら、えらくムラムラしてきただ・・・w

2019年1月28日月曜日

今回も・・・

 昨日の出猟。
この日は先週と同じ猟場だったが、タツマをやる事になった。
天気はよかったがえらく寒かった。おそらく-15℃ぐらいだったのではなかろうか。ペットボトルのお茶がシャリシャリ凍っていた・・・
今回もなんだか獲物の気配がなかった。
勢子が近づいて最終局面になった時に、ワンコが吠え出して勢子が見に行ったら、でっかい猪が飛び出して行った。
そのまま行くとタツマに掛かる方向だったらしい。しかし残念な事に撃ち損じて切られてしまった・・・
結局この日もボウズだった。
獲物の数は少なくなったが、一応いるにはいる様だ。なかなか人数が集まらないので、タツマの数が足りず切られる事が多くなってるみたいだ。
数日前にちょっとだけ雪が降ったそうだが、日が出たらどんどん溶けてなくなっていった。
雪が少なく獲物が山から降りて来ないってのもあるのかもしれないな・・・

ATS34のK-typeを何本か磨いてる。
妙なムラムラ模様が出てきた・・・
フラットバーと違って、クロスロールだとATS34特有のムラムラ模様の出方は違う様だ。
リカッソには明らかなロール方向の綾目模様が出ていて興味深い。
削ったブレード面はランダムなムラムラでなんとも・・・
もうちょっと規則性のある模様なら刀の地金みたいでいいんだけどなw

2019年1月26日土曜日

生材撮り直し

 銀紙3号 生材 600倍
横画角約100μm
熱処理前は細かい二次炭化物がある。
熱処理後はこれらが固溶して、残ってるのは比較的大きなものだけになってるのが分かる。
丸い炭化物は析出による二次炭化物で、不規則な多角形の大きなものが共晶炭化物になる。
共晶炭化物は固溶しないので、溶融するまで形状が変わる事が無い。
 銀紙3号 生材 75倍
横方向が鋼材の長て方向
  







銀紙1号 生材 600倍
熱処理後と比較すると二次炭化物の溶け込み量が興味深い。





銀紙1号 生材 600倍
横方向が鋼材の長て方向

2019年1月25日金曜日

組織写真を撮ってみた

 ATS34 K-type マトリックスアイダで熱処理 600倍
横画角がちょうど100μm

 ATS34 K-type マトリックスアイダで熱処理 75倍
上下方向に僅かにメタルフローが見られ、これがムラになっている。
左右方向が鋼材の長手方向になる。

 銀紙3号 マトリックスアイダで熱処理 600倍
共晶炭化物の量や形状はATS34に近い。
組織はATS4によく似てる。

 銀紙3号 マトリックスアイダで熱処理 75倍
ATS34の様に明確なメタルフローは見えず、ムラは少ない。
銀紙1号 マトリックスアイダで熱処理 600倍
写真を撮った場所が比較的共晶炭化物が小さい場所だったが、平均的な大きさはATS34や銀紙3号と変わらない。むしろ量は多い様だ。


銀紙1号 マトリックスアイダで熱処理 75倍
横方向にメタルフローがある?
銀紙1号は基本的には440Cの系統なんだと思われる。

2019年1月24日木曜日

作ってる

 投稿サボってたが、作ってはいたのだ。
3本熱処理出して・・・
 もう2本も出していた。
計5本熱処理終った・・・

 硬さ測って・・・
 磨いてる・・・
銀紙3号って案外いいのかもしれない。
ATS34が無くなったら、代わりはこれでいいかも。
銀紙3号の組成はATS34からMoが抜けただけと思える。
二次硬化はしないだろうから高温焼き戻しはできないが、200℃近辺の焼き戻しで十分な硬さがあるし粘りもありそうだ。
Moの炭化物がないから素直で使いやすいかもしれないな。

2019年1月21日月曜日

久しぶりにボウズだ・・・

昨日の出猟。
今回も先週と同じ場所で勢子をやった。
歩いたコースは先週より一段上を担当した。
天気が悪く小雪がちらついて微妙だったが、何とか一日持ってくれた。
この日もなんだか獲物の気配が少ない。歩いていても形跡が無いんだな・・・
歩いて行ってタツマの方が見える尾根に出た
いよいよ最終局面手前で勢子達が一列になった。
おいらの位置を確認するために大声出してみろと指令が来た。
「お~ぃ!」と声を出した途端に、尾根のこれから行こうとする斜面をガサガサと何かが下ってタツマの方に行った。
「何かタツマの方に行った!」と無線で伝える。藪で何が行ったのかは分からなかった。
勢子達が進みだして大分経ってから銃声が盛大に聞こえてきた。
これは何か獲れたか・・・と思ったが、何も無線で言ってこない。
暫く歩いてると木の間からドタドタとでかい音がして何か飛んでった・・・ヤマドリが二羽正面に飛んでった・・・と思ったら真横にも二羽飛んでった!
バックショットで撃てばよかったか・・・w
そうこうしているうちにタツマに着いてしまった。
この日は景気よく銃声が鳴った割には結局ボウズだった・・・
7頭ほどの雄の鹿の群が出たらしい。タツマで気取られて逃げたのが別のタツマに掛かったが、全速で走って来たためにどうにもならなかったらしい。
どうも獲物の通り道が従来とは違ってきている様だ。山の中が倒木で荒れたのが原因なのかもしれない。
獲物はなかったが、まあ楽しめたから良しとしようw

2019年1月18日金曜日

今年のみかんジャム

 この前の月曜日。
親戚のとこからみかんもらってきた。
今年のはなかなかいい出来で、実がいつもより大きかった。

 毎年恒例のジャムを作る。
皮剥いて千切りにする。

房をばらして中の実をミキサーに掛ける。
これが一番めんどくさい・・・
千切りの皮と実のジュースとグラニュ糖を鍋に入れてじっくり煮る。
砂糖の量はみかんの重量の半分。結構な量を使う。要は砂糖煮なんだな。
皮が透き通ったら出来上がり。






湯煎した瓶に詰めて蓋をする。
蓋を開けなければ2~3年は常温で保存できる。
 出来上がり。
二回に分けて作ったので、この倍は作った。
一回3時間ぐらい掛かるので半日潰れた・・・
くたびれたぞw

2019年1月16日水曜日

案外いける

 この前の日曜の出猟。
この日はタツマの人数が多かったので、久しぶりに勢子をやった。
山は日陰に少し雪が残るだけで、ほとんど解けて無くなっていた。
獲物の気配は少ないが、猪の糞があちこちに見られた。
タツマに近づく大分前に銃声が聞こえて、鹿が獲れたらしい。
上の方を行く勢子が猪の足跡と血痕を見つけたと言う。しかし誰も猪は撃ってない・・・
ワンコも反応して勢子がつけて行くが、タツマに掛かる位置で見失った。
結構でかい猪だった様だが、結局何処に行ったか分からなかった。そもそも何で血痕があったのか?・・・何処か他の猟場で撃たれた半矢だったのだろうか?
この日は鹿二頭が獲れた。雪がないので引きずり出す事が困難なので、現場で解体して回収した。
 山の中で解体するとナイフを洗う事も出来ないので、血みどろのままシースに差して帰る事になる。
シースは帰ってから水で洗ってしまう。
中も水で流しながら歯ブラシでよく洗う。
部屋の中に吊るして乾かす。

この時期は乾燥しているので半日もあれば乾いてしまう。
タレの効用でカビが生えた事はない。
タレに入ってる松脂か蜜蝋の抗菌作用なのか?
革でも結構いけるんだよねw

2019年1月10日木曜日

削った

 粗削りはバーキング使うが、基本は鉄工ヤスリだ。

とりあえず切削は終わり。
次は研磨だ・・・

2019年1月7日月曜日

獲物のありがたみ

一昨日の出猟。
この日は一番下の方の猟場をやった。しかしいつもとは反対方向から勢子が攻めるという、ちょっと変則的な作戦になった。
数日前に雪が降ったそうだが、日陰に少し残ってる程度だった。
沢を上流に向いて左の斜面に陣取り、向かい側の斜面の奥から来る獲物を狙う。
雪が降って山から獲物が下りてきていればいいのだが、どうも獲物は薄い感じだ。
この日は天気はよく、タツマで待っていてもそれほど寒くはない。
なかなか出て来ないなと向こう側の斜面を眺めていると、左の方に何かチラチラ動くのが見えた。
ワンコがもう来たか?と思ってよく見たら、小ぶりの猪だった。同じぐらいの大きさの二頭がうろちょろしている。
7~80mぐらいあったろうか。そのまま左に行って上のタツマに掛かるか?と無線で連絡して見ていると、日向になっていたせいかそっちの方には行かないで上の方に上りはじめた。
猪は暗いところを好んで移動する習性があるそうだ。日向を嫌って日陰の上の方に行こうとしたらしい。
このままでは上のタツマにも掛からないので、ダメもとで撃ってみた。
12番スラッグだったが、さすがに中らないw
しかし猪は何処から撃たれたのか分からないらしく、またその場をうろちょろしはじめた。
どっちに行く?と見ていたら、正面の斜面を右の方(沢の下流)に走り始めた。
真正面は杉林でよく見えない。杉林を出た立木が薄い場所で見えそうだ。距離は6~70mぐらいか。
2発目は9粒のバックショットだったが、これではだめなのでは排莢して3発目のスラッグを薬室に送る。
狙いを付けて追ったが一頭目には間に合わなかったので見送って、同じところを来た二頭目を狙う。
走っているので鼻先に狙いを定めて引き金を引いた。一瞬ずっこけた様にも見えたが、猪はそのまま走って行った。
直後に下のタツマでも二発銃声が聞こえたが、結局止まらず切られてしまった・・・
猪は弾が中ると鳴き声を発するので、今回はそれが聞こえなかったから中ってはいなかったのだろう。あとで見に行ったが血痕もなく中った形跡はなかった。
しかし子豚の兄弟という感じだったが、親猪は何処に行ったのだろうか?・・・また大きくなってから出会いたいものだw
この日は勢子が仕留めた雄鹿一頭だった。
一頃より大分獲れなくなっただな・・・年がら年中駆除をやっていて、猟場の周辺の獲物が少なくなってるみたいだ。雪が少ないってのもあるのかもしれない。
まあこれぐらいの方が獲物のありがたみがあっていいのかもしれないけれど・・・

2019年1月2日水曜日

撃ち初め

トラップと50mの標的射撃をやってきた。
天気はいいがえらく寒い。-5℃ぐらいだった様だ。
あまりに寒くてクレーの射出装置が調子悪かったw
 50mはなんか妙に上に着弾すると思ったら、照門がずれていた・・・押してみたら動いたw
もともと貰った時からネジの頭が潰れていて、しっかり締め付けるのが難しい状態だった。
調整してなんとか締め増した。
この位置が上下はちょうどいいみたいだな。

 左右はこんな感じ。
何故か随分偏ってるんだな・・・銃身曲がってるのか?w

12番レミントンスラッグ狩猟用で膝撃ち。
ちょっと左に寄る。
レミントンの射撃用やフェデラルのスラッグだと右寄りになる・・・何でだろ・・・
まあいいかw

照門ずれてたのが分かってよかった。
やはり猟期中一回は確認に射撃やらないといけないな・・・

2019年1月1日火曜日

削り初め

 3incのセミスキナーと4incのドロップを作る事にした。
年末に段取りしておいた。

 罫書線を引く。
タングのテーパーを削る。
今日は途中までやっておしまい・・・

久しぶりに

 このところ出猟できずにいたが、30日に久々に行ってきた。
この日はあまりやらない猟場をやった。
普通なら雪も多くなってるはずだが、今期はまだ少ない。
とはいえ標高が高く気温が低いので、タツマで待っているのも辛い・・・
自分のところには獲物が来る気配がないのだが、上のタツマや勢子の銃声が時折聞こえる。何処かで半矢の鹿が出たみたいだ。
そのうちワンコが自分のタツマに来て、周りをうろちょろしていったと思ったら、そのまま下に下って行った。
ワンコも来ちまったし、これじゃ今日は獲物は来ないかな・・・と思っていたら、見張ってる右の方から物音がしてきた。
右の方は30mほど行ったところで、ストンと落ちてる斜面で、こちらからは見通せなくなってる。
物音の方向を振り向くと、ひょいと鹿が出てきた・・・5頭ほどの雌ばかりの群だった。
タツマの位置がもろに進行方向だったので、鹿とばっちり目が合ってしまったw
鹿達も「やばいっ!!」って顔になって、反転して逃げに掛かった。
慌ててスライドを送って初矢のスラッグを放ち、二の矢の9粒のバックショットも撃った・・・30m程の距離だったが、慌てて撃ったので狙いが定まらない・・・鹿は斜面に消えて行った。
斜面を見通せえるところまで走って行ったが、さすがに間に合わないw
いい距離に出てきたのはいいが、あまりにも唐突すぎてどうにもならんだな・・・
この日は上のタツマが半矢にした鹿を勢子が仕留めたのと、もう一頭鹿を勢子が仕留めて計2頭だった。
 猟仲間が使ってる安永さんのスキナー。
ランドールのM10と同じぐらいの大きさかな。
これぐらいの大きさも皮剥ぎには使いやすくていい。
鹿や猪の解体は、こんな程度の大きさでも十分できるんだよね。
 ちっとでっかいがカーショウもなかなかいい。
ちっとブレードが薄いといいんだけどな・・・

終ってから焼肉食った。
鹿肉も案外美味いもんだ。
いつもは炭火で網焼きなんだけど、この日は鉄板焼きだった。
熊の脂で焼いたから美味かったのかもしれない。
しかし早いもんで猟期も半分終わってしまった・・・
後半に期待したいw