2019年5月22日水曜日

削る・・・

 例によってここ何日かのまとめ。

罫書線引く・・・
 バーキング引っ張り出して、先ずはタングのテーパー取る・・・

 プラテンでここまで・・・
 あとは円盤で。
円盤使えばプラテンの平面度はあまり気にしないで出来る。
 ダイヤ砥石で平面度の確認。
そのままでも十分だが、念のためちょっとだけ修正・・・


 ブレード削り始める。
初めは10incのホイールでホロー状に・・・

 次はプラテンでフラットに・・・


 最後は鉄工ヤスリで削る・・・


とりあえず4本片面だけ。
基準がないと正確な切削が出来ないので片面づつ削る・・・

 何だ?・・・

2019年5月19日日曜日

セミスキナー出来上がり

 3.5incセミスキナーが完成した。

 ATS34のKタイプを使ってる。

 ハンドルは白骨化した鹿の落角。
模様はほとんど残ってない。
染色せずにオイルフィニッシュにしてある。
意外と手になじんで滑りにくい。
 3㎜厚のATS34だが、背側を抜いて実質2.5㎜厚にしている。
実用ならこの程度の厚さで十分だ。フラットグラインドなので、むしろこれぐらいにしないと使いにくい。
 ハンドルはちょっと厚目に作ってみた。
インプルーヴドハンドルは厚目のゴム手袋して使うには意外といい。
これぐらいの厚みの方が、しっかり握れていいと思う。

 ブレードとハンドルの二部材しかないので、自分ではツーピースシリーズと呼んでいる。
接着剤を流し込んでザックリした作りとしている。
シンプルに作るには割り切りも必要だと思う。

無骨な作りのシースだが、実用には自信がある。
工芸品的な美しさも必要だが、それと同じぐらい実用での耐久性も重視したい。

2019年5月17日金曜日

上がった?

 ここ何日かのまとめ。

穴あけた・・・
 ヒルトの準備・・・
 ブレードに溝切る。
横フライス使うよりはヤスリでやった方が速いだな・・・
 ヒルトの溝切は横フライスのメタルソーで切る。
これは速いw

 ピン穴あける・・・
 キリオンの部分を粗削り。
先ずはコンターで大まかに切る・・・
 これもヤスリで・・・










石刷り取っておく。
年間作れるのせいぜい10本ぐらいかと思っていたが、頑張れば15本ぐらいは作れるのかもしれない。
完全手作業の頃よりかは大分効率が上がった。
まあ作りすぎても仕方がないが・・・

2019年5月15日水曜日

磨いて漬けて・・・


 熱処理出してたもう一本の方の小ナイフが戻ってきた。
R2だがマトリックスアイダでCRMO7の条件でやってもらった。
 とりあえず800番掛ける。
 そんでもってブラスト掛ける。
ガラスビーズを使ってる。

 あとはひたすら手でコンパウンドを掛ける。

シースが乾いたのでタレに漬けた。
タレに漬けると防水性がよくなるが、それが目的でやってる訳ではない。
革は細かいコラーゲンの繊維がからみあった構造をしている。
ウェットフォームで柔らかくなるのも、この絡み合いが一時的に緩むから。
乾燥したあとはからみあいが固定されて形作られる。
繊維のからみあいには潤滑が必要で、その目的に油脂を浸み込ませる。潤滑がないと繊維が擦れあって摩耗する。
油分だけだと染み出やすいし、柔らかくなりすぎる。
そのため蝋分も加える。蝋は必要以上に繊維を柔らかくせず、限界を超えた力が加わるとからみあいが外れるので、繊維を断絶する事がない。
タレは油脂を効率よく染み込ませるために考えた物だ。油脂を溶剤で溶かして適用量均一に染み込ませる。
使う材料は全て天然素材で、アレルギーを別にすれば人体には無害なものだ。
タレはそんな考えで使っている・・・

2019年5月13日月曜日

作ってる

 ここ何日かでやった事のまとめ。
小ナイフにハンドル付ける。
実は付けてみたら隙間が出来てしまったのと、厚みがありすぎていたので、一度剥がして削りなおしてまた付けた。
 ピン穴あけとく。

 今度は厚みが丁度よくなったか。
でもハンドル前側に隙間が目立ってしまったな・・・
使い慣れてない瞬間接着剤を使ったのが敗因だったな。

 3.5inc落角インプルーヴドハンドルのシースを作る。

ブルハイドのダブルショルダーだが、銀面は生きていた時の傷やしわが多く、いわゆるレザークラフト用の革から比べるときれいではない。
しかし銀面が強固で非常に丈夫だ。
酷使しても型崩れせず、道具としてはとてもいい。

この革は使うのにちょっとコツがいる。
きつめに作った方がいい。
ウェットフォームするとナイフが差さりにくくなる事があるのだが、それぐらいに作っておいた方が丁度いい。
この革使い始めた頃、なんできつくなるのか不思議だった。水に濡れると縮むのか?とも思ったが、そうではなく、床面が水を吸って膨らむからなんだな。
銀面は伸びにくいので、床面が膨張する事できつくなる。
乾燥すると元に戻るので緩くなる。
初めから緩めに作ってしまうと、最終的にガタが出る。
ある程度きつく作っておいた方がカッチリしたものが出来る。

 コバ磨いてほぼ乾燥してきた。
ちょうどいい具合にできそうだ。

 有難い事に安来から帰ったあとにも一本売れしまった。
手持ちがなくなってきたので、また作っておく事にした。
 コンターで切った後に外形を成型。

自分にとっては定番のモデルだな。
薄くフラットグラインドで作るラブレススタイルも悪くはない。むしろ実用にはこれの方がいい・・・

2019年5月9日木曜日

旅の途中でナイフショーに

うちも10日連休だった。
安来のナイフショーに出る予定だったので、とりあえず西の方に行ってみる事にした。

なんかカッコいいパラボラ見えた。何だろか?
下関までこれた。
橋渡って九州に行ってみるか・・・

九州は東側はあまり行った事がなかった。
東側の高速はとりあえず宮崎県の日向まで来れた。
特に行くとこもないので、山の中に行ってみる。
天気は悪く雨が続く・・・
道の脇に日本蜜蜂の待ち箱を見つけた。
まだ入ってはなかった。

鹿がいた。
禁猟区だったので警戒心が薄い様だ。
狙いやすいいい距離だったw
他でも鹿はよく見た。九州の鹿はちっと小さい気がした。
鹿の他にはテンにイタチにウサギも見れた。
観光地は全く行かなかったが、たまに面白いものも見れた。
立派な石積みの橋だった。
古い物の様だが、まだ現役で使ってる。

九州はクルクルっと回っておしまい。
あまり寄り道するとナイフショーに間に合わなくなりそうなので、さっさと本州に戻る事にした。

山口の山の中を走ってたらアナグマ見つけた。
こいつも警戒心が全くなく、近づいて行ったら触る事ができた。
地面をほじくっては餌を見つけている。
ついて行ったら土管の中に逃げてった。
直径20㎝程の中にモソモソと入って消えてった。
どうやら巣になってるみたいだった。



今度は道路をキジが渡っていた。
これも何故か警戒心がないみたいだった。
みんな獲らないのか?

山の中を走ってると、丘の向こうが突然煙が噴き上がった。
なんだ!!・・・と思ったらSLが走ってきた。
今回の旅で見たものの中で一番驚いたw
まあなんだかとんでもない山の中ばかりを走ってきた・・・
すれ違いなんかできない道幅だが、僻地すぎて向こうから来る車もなかったw

連休後半になってやっと天気も良くなってきた。

島根に入って鉄の未来科学館ってとこに寄ってみた。
ただ展示内容が微妙だったので見学はやめて、その横の体験学習施設?を見てきた。
何故か服部刃物のナイフが売ってた・・・

鍛冶作業の施設があり釘を鍛造したナイフ製作などを体験できるらしい。
なかなか立派な施設だな・・・

次は菅谷のたたらの高殿を見てきた。
昔たたらをやっていた集落がそのまま残ってたらしい。

高殿の中にたたらの設備がある。
たたら自体は大正の終わり頃にやめてしまったそうだが、高殿や周辺の建物はそのまま残ったらしい。
たたらやめた後は炭焼き事業に転換して、高殿は炭の倉庫になってたそうだ。
戦中に鉄不足になった時に一時期たたらを再開したが、終戦後はまた倉庫になってたんだとか。
展示のものはおそらく復元したものなのだろうが、たたらを操業していた時の様子がよく分かる。
ついでで奥出雲たたらと刀剣館を見てきた。
たたらの炉の実物大模型などの展示があり、内部構造などがよく分かる。
施設内には鍛刀場もあり、実演もみる事ができるらしい。
日刀保たたらも近くだったので見てきた。
もともとは日立安来の砂鉄で木炭銑を作ってた工場らしい。
中は入れないので表から眺めてきた。

駐車場脇にブルーシートに覆われたこれは何だろか?・・・と思ってよく見たら砂鉄の山だったw

なんだか趣あるさびた機械は何だろか?・・・どうやら木炭銑作ってた頃の送風機みたいだ。
おしまいに金屋子神社をお参りしてきた。
お参りから帰ってくると、神社の前に住んでるおばちゃんが「筍採ってきたけどいるかい?」と筍ぶら下げてきた。
欲しい気がしたがさすがに旅の途中じゃ仕方がない・・・残念。

2日の夕方に安来の市役所で高本さんと落ち合った。
高本さんも一日早く出てきたそうだ。
駐車場の隅で酒盛りして車中泊・・・通報されないかと思ったが大丈夫だったw


3日にある刃物シンポジウムに急遽参加させてもらう事にした。
午後からなので中海の周りを一周してきた。
金屋子神社で会ったおばちゃんは「昔は大根島の人が竹を買いに来てくれてね・・・」なんて話していて、大根島ってなんだ?と思っていたら中海の中にある島なんだな。
高麗人参が特産なのか?

刃物シンポジウムの開催される和鋼博物館へ。
ここもたたら製鉄についてや安来鋼の成り立ちなどを紹介する展示があって面白い。

シンポジウムはなかなか興味深い話が聞けた。
これを聞くだけでも来た甲斐はあったと思う。
シンポジウムの最後は泥鰌すくいの演目w

そんでもって4日のナイフショー。
去年から新しくなった商工会議所で開催されてるらしい。
刃物まつりの会場からも近く、思ったよりお客さんが多くて驚いたw
日立金属の技術者の人が来ていて、とても面白い話を聞けた。これだけでもナイフショーに出た価値はあったかもしれない。
ナイフショー終了後は会場駐車場で宴会。
有難い事に古藤さんが料理を振舞ってくれた。(古藤さん、ありがとうございます~)

二日目も結構お客さんが来た。
まあナイフマニアよりは圧倒的に一般のお客さんが多かったがw
案外そんなところがいいのかもしれない。

知らなかったがコンテストがあったみたいで表彰式が行われた。
そういや賞金が出るなんて話を聞いた事があったっけ。

肝心の売れ行きだが、まあそれなりに売れている感じだった。
自分も運がいい事に3本買ってもらえた。
とはいえ2本は友人達が買ってくれたので、実質は1本といったところだろう。
その1本を買ったくれた方は、おそらくおいらの事を知ってなかったと思う。物を見て判断してくれたというのが嬉しかった。
しかし売れるとは思っていなかったので、本当に有難い事だ。(ありがとうございます)
初めて出てみたナイフショーだったが色々と勉強になった。できればまた来年も出てみたい。

帰りは下道でどこまで行けるか挑戦w
人形峠を通った。
ガイガーカウンター持ってくればよかったかw

舞鶴の鎮守府。

何故か関を通過・・・
服部刃物の前通ったから覗いてみたw
長野の鹿の方がやっぱり大きそうだ・・・

麦草峠で自衛隊は何やってたんだろか・・・?

まだ山の中は桜が咲いているんだな。

結局全部下道で帰ってきた。
安来から800㎞ちょっとあった。
くたびれたw


お土産で買ったものはこれだけだった。
ナイフショー初日に開始前に刃物まつりの会場ぷらぷらしてたら、武生の山本さんに会った。
B級品だが白紙の自家鍛接で驚きの安さだった。(黄紙やSK材のはもっと驚きの安さw)

安来の刃物まつりは関と違って打ち刃物が多く、包丁以外にも鉋や鑿といった大工道具なども多くあって面白い。

刃物まつりとナイフショーとも、市の行政が主体でやっているところは関などとはちょっと違うのかもしれない。
安来のナイフショーは変なしがらみがなくて案外いいのかもしれない。

刃物まつりとナイフショーに来てくれた皆さん、ナイフショー参加の皆さん、安来刃物まつり実行委員の皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございます~