2018年12月31日月曜日

今年最後の

 大分前に出来上がっていたのだが、刃付けをようやく今日やった。

先ずは3.5incフィールド&ストリーム。
全長192㎜、ブレード長90㎜。
ハンドルはタンキャンバスマイカルタにエビ茶色のスペーサーを入れている。

 3.6厚のATS34を削り抜いてブレード厚は実質2.7㎜厚になっている。
F&Sは細身でポイントが鋭いので、釣りやキャンプで使うのにはよさそうだ。




もう一つは3incセミスキナー。
全長174㎜、ブレード長76㎜。
 3.6㎜厚のATS34を、これも削り抜いて実質2.7㎜厚にしている。









ハンドルはアイアンウッドを久しぶりに使ってみた。さして面白味のある模様ではないが、シンプルでいいんじゃないかと思う。
これもエビ茶色のスペーサーを入れてある。










3incのセミスキナーってコンパクトで色々使えて便利だ。
猟で使ってるもいいが、普通に日常で使ってもいい。ブレードの形状的に研ぎやすい。結構好きなモデルだ。

今年完成した本数を数えたら、ちょうど10本だった。
もうちょっと効率を上げるのが課題だな・・・







2018年12月27日木曜日

叩く

 タングのテーパーは今回円盤を使って削ってみた。
ベルトでプラテンを使って削るよりは格段に平面精度は出るのだが、ダイヤ砥石で擦り合わせてみると微妙に面がダレている。
ダイヤ砥石で削り込むのも面倒なので、ちょっと裏技?でやってみる。
タングのコバをハンマーで叩く。
角を狙うといい。

ダイヤ砥石で擦り合わせる。

面ダレの部分が膨らむので密着する。
これならハンドル材を接着しても隙間はできない。
こんな事やらなくても十分なのかもしれないが、念のためやっておく。


2018年12月26日水曜日

いつもと違う

 ダイヤヤスリの150番、320番、600番と掛けて、後はペーパーの800番を掛ける。
これで熱処理前の研磨は終わり。
とりあえず一本出来た。

クロスロール圧延のATS34だが、微妙にリカッソに綾目の筋がでたり、ブレードには刀の地金の様なムラ模様が出た。
多分炭化物の濃淡が光の加減で見えるのだろう。
フラットバーの場合は一方向に筋模様が出るが、クロスロールだとちょっと違うみたいだ。
しかし事前に顕微鏡で観察した時は、鋼材の長手の直角方向に鍛流線は出ていた。
まあ肉眼での見え方は違うので、そんなもんなのかもしれない。
とりあえず熱処理後がどうなるかだな・・・

2018年12月22日土曜日

削る

久しぶりにブレード削った。
吹きっ晒しでえらく寒かった・・・

 粗削りだけバーキングで基本は鉄工ヤスリだ。
KタイプのATS34は妙に柔らかい。
フラットバーのATS34の生材は概ねHRcで20前後だが、KタイプはHRcで約17だった。

とりあえず片面だけ3本分削れた。
やっぱり寒いな・・・

2018年12月20日木曜日

行ってみよう

来年5月の連休にある安来の刃物まつりで、ナイフショーに出てみる事にした。
そうと決まればと出展申込書を送ったら、事務局から確認の電話があって、自分で二人目の申し込みだったそうだ。締め切りが来年2月15日だから、気が早すぎよなw

何でナイフショーに出てみようかと思ったかって言うと、交通費の補助が出るんだな。テーブル料も安いし、刃物まつりを見物がてらナイフショーに出てみるのもいいかと思った。

問題は何持ってくかだよな・・・ちっと真面目に作るかw

2018年12月13日木曜日

寒いぞ・・・

寒くなってきたので薪ストーブを焚き始めた。
自作なので使勝手がいい物ではないが、無いよりはましって感じだ。
近所の材木屋さんから廃材貰ってこないといけないな・・・

2018年12月11日火曜日

我が家に帰る

銃砲店に委託保管していた愛銃が帰ってきた。
この一年、猟や射撃と銃砲店と行ったり来たりで面倒この上なかった。
410番のウインチェスターのレバーアクションは委託保管になった頃、組長の娘さんに譲ったので、今は870一丁だけになってる。
ちょうど一年で委託保管は終わった・・・
もうちょっと時間が掛かるのかと思っていたが、一年で終わったのは喜んでいいのか複雑な思いだ。
この事については気持ちの整理がついたら、そのうち書きたいと思う。
猟銃所持者にとっては知っておいて損はない事だと思う。
まあそのうちに・・・

2018年12月9日日曜日

セミスキナーとドロップ出来た


3.5incセミスキナー。
3.6㎜厚のATS34を背側を削り抜いて、実質 2.8㎜厚のブレードになっている。
ヒルトはニッケルシルバーにパイプは真鍮製。











ハンドルはタンキャンバスマイカルタにレッドスペーサーを挟んでいる。
ラブレスボルトは特製のインチサイズ。
使ったタンキャンバスマイカルタは比較的模様がはっきり出た。チャトラの猫みたいだな・・・


何気にトリプルステッチにしてみた。
たまにやってみるのも面白くていいか。


4incドロップ。
これも3.6㎜厚のATS34を使って、背側を抜いて実質2.8㎜厚になっている。
ニッケルシルバーヒルトに真鍮パイプ。











ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタにレッドスペーサーを挟んでいる。
このグリーンキャンバスは積層模様ははっきりしない。

 ちょっとリカーブを強調して作ってみた。ちょっと砥ぎにくくなるが、ドロップらしくていいか・・・
8㎜径のラブレスボルトより微妙にしか大きくないが、やはりこのぐらいの大きさのモデルだと、インチサイズの方が合っていると思う。


 3.5incと4incとしているが、3.5incにしては微妙に大きく、4incにはやや小さく作ってあるので、並べてみるとそれほど大きさに違いがない。

ドロップは文字通りポイントが下がった位置にあるが、セミスキナーも基本的にはスキナーのポイントを下げた物なんだと思う。
前にドロップとセミスキナーについて書いたが、四つ足猟に使うにはこれがとても便利なんだ。

 ドロップとセミスキナーってハンドルの形状も違う。
全体のデザイン的なものもあるが、セミスキナーのハンドルの後端はドロップより若干下がり気味になっている。
これは実際猟で使ってみると分かるにだが、セミスキナーってハンドル後端が下がっていないと使いにくくなる。何でかって言うと説明しにくいのだが・・・
同じラブレススタイルなのだが、ハンドル形状は同じではない。
同じハンドルでブレードだけ変えて作ると、本来の用途には使いにくいものになってしまうんだな。


2018年12月5日水曜日

バラ肉ハンドルセミスキナー


 バルカナイズドファイバーを積層して作ったハンドルの3.5incセミスキナーがやっと出来た。
3.6㎜厚ATS34の背側を削り抜いて、実質2.6㎜厚になっている。


 使ったファイバーはエビ茶色だったが、中側は微妙に色が薄くなっているため、削ったら妙な模様になった・・・豚バラ肉みたいだよな・・・
いつもはハンドルの研磨は水研ぎでやるのだが、基本紙なので水研ぎだと溶けてきてしまった。
仕方がないので空研ぎで磨いて、最後に桐油を浸み込ませて油仕上げにしてみた。


ブルハイドのシースは無骨だ。
まあ道具なので、これでいいと思っている。

ハンドルの耐久性が全く分からない。
お世話になってる猟仲間に使ってもらおうと思う。
溶けて駄目になったらハンドル付け替えればいいやなw

2018年11月30日金曜日

ちっと早いが来年の目標

 毎年何かしらの目標を持ってナイフ作りをしているのだが、来年はフォールディングナイフをやってみようと思った。
まあそんな簡単には作れないだろうから、とりあえず一本やってみればいい。どうせ一年じゃできないだろうけどw
とりあえず鋼材を入手した。
フォルダーだと厚くても2.5㎜がいいところだと思う。
しかし2.5㎜厚のATS34って何処もなくなっちゃってるんだな・・・
関の刃物まつり行った時に、SETOカトラリーの倉庫にあったの思い出して注文した。
昨日注文したらもう着いた。長期在庫だったのか所々錆びてて今一だがまあいいかw
クロスロールの所謂kタイプってのと同じみたいだ。
こんなに要らないのだが、あれば何かしら使えるだろう。クロスロールでも長手の圧延方向に微妙にメタルフローがあるので、バネに使うなら都合がよさそうだ。

 最近はライナーロックが流行りみたいだが、どうせならトラディショナルなスリップジョイントかロックバックを作ってみたい。
この本読みながらやれば作れるんだろか?
とりあえずやってみよう・・・


しかしえらい宿題貰っただな・・・

2018年11月29日木曜日

東京刃物off会


23日に東京刃物off会に行ってきた。
今回で10回目になる。
主催の片山さん、毎回お疲れ様です。




まあ説明は面倒なので、撮った写真を貼っておく。
会場の雰囲気はなんとなく分かるでしょうw





























昨今の刀剣ブームがあってか、今回は70名ほどの参加者が集まった。その半数近くは女性だった感じがする。
ナイフ業界からすると羨ましい限りかw
今回ナイフ関連がちょっと少なかったのは残念だったが、刀剣を取っ掛かりにナイフにも興味を持ってもらえる可能性もあるので、次回はナイフ関係の参加者が増える事を期待したい。


2018年11月26日月曜日

獲れてよかった

昨日の猟は珍しく一番高い猟場でやった。
猟場の周囲は年がら年中駆除をやったために、ここ数年で獲物の数が少なくなった。
今の時期はまだ山の上から獲物が下りて来ない。上の方を掻き回してみようとなった。
今回もタツマをやった。
笹が生い茂る場所で、普段と違って今一獲物が何処から来るか分からない。
勢子が近づいてきたら、ワンコが正面の方で盛んに吠えてきた。
来るか?と身構えていたが、何も来る気配がない。
そのうち勢子が回り込んで、自分のタツマから逆方向に押して行った。暫くしたら「そっちに行ったぞ!」と無線が入った。
身構えてると、隣のタツマで銃声が二発聞こえた。
獲れたのは雌の鹿だった。
引いて回収するのは難しい場所なので、現場で解体して持ち帰った。今の時期は脂がよく乗って美味そうだ。
ボウズで終わるのかと思ったが、一頭獲れてよかった。
しかし一頃より獲れなくなったな・・・

2018年11月21日水曜日

日光浴?

 このブログのナイフネタの中では、何故かタレが一番人気だ。
いまだにタレについてよく聞かれる。
保革に必要な油脂を効率よく浸み込ますってのがタレの基本なんだけどね。


 いい天気だったので天日に干した。
ラノリンの作用があるらしく、日に当てるといい色に焼けてくる。
微量に入れてる松脂なのか蜜蝋の抗菌作用なのか分からないが、血みどろのナイフを差す様な使い方をしてもカビが生えた事はない。
原材料も天然素材で毒性がないのもいいんだなw

2018年11月19日月曜日

東京刃物off会

そういやすっかり忘れてた・・・
今度の23日に恒例の刃物off会あります。
http://shigetsune.blog.fc2.com/blog-entry-2258.html
今年は宴会は無しで、二次会で別にやるそうだ。
まだ募集は間に合う?
TwitterやFBで募集しているらしいけど、うちの方にメールくれたら取り次ぎます。
宜しくです~
monozuki_nahito@yahoo.co.jp



十分?

昨日の猟は解禁日にやった場所だった。地元に人達は解禁日から連ちゃんで周辺をやってたそうだ。
今回もタツマだったが、猟場の上の方から入る組だった。(前回は下から入る組だった)
自分のタツマは位置としたら一番高い所だった。だからタツマに着くのは楽だった。
タツマに行く途中でカモシカを見た。10mちょっとの距離でこちらをじっと見ていた。石を投げたら逃げてった・・・撃たれないから警戒心があまりないんだなw

この日は獲物の気配が薄かった。勢子が五六頭の群を見たそうだが、タツマには掛からなかった。
辛うじて自分の隣のタツマに雌鹿が一頭掛かって獲る事が出来た。

結局この日見たのはカモシカとタツマの周りをうろちょろしてたリスだけだった・・・


皆のナイフを研いだ。
色々なナイフを見れて面白い。

猟仲間が使ってくれてる昔作ったドロップ。
過酷な使い方をされているが、まだシースもしっかりしている。
山中で解体していると、ろくにブレードを拭う事も出来ず、血みどろのままシースに突っ込んで帰ってくる事もある。猟の実際なんてそんなもんだ。
それでも革シースでも十分いける。
そのぐらいの作りでないといけないと思っている。