2019年12月31日火曜日

今年最後の

 今年最後の一本出来上がり。
3.5incフィールド&ストリーム。
このモデルは結構好きだ。何本作ったかな・・・

 ブレードはRWL34。
エッジはちょっと薄めに作ったので、あまり乱暴な用途には向かないかもしれない。
しかしRWL34はとても粘るので、必要十分だとは思う。もともと薪割りする様なモデルではないしねw

 ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタを使った。
マイカルタの中じゃ標準的な物だが、特別面白味はなくとも落ち着いた雰囲気がいいね。

 無骨なシースだが、こういったのもいいんじゃないかと思ってる。
上品で洗練されたものは作れないだな・・・w
 今日は大晦日だ・・・

また来年も宜しくです~

2019年12月30日月曜日

前半戦終了

昨日は今年最後の出猟だった。
今回の猟場は比較的高い場所だったので雪が大分積もっていた。
道路沿いにタツマを張って、稜線を見上げる様に見張り、向こう側から勢子が追い立てる手はずになる。
自分の入ったタツマは一番下だった。
見上げる方向はよく見えるが、左右が微妙に見通しが悪い。
何とかいい場所を探して、立木を背に座り込んで待つ事にする。

タツマの配置が完了して勢子が動き出す直前に、右の方から雌鹿の5~6頭ほどの群れが来た。警戒しながら小走りに近づいてくる。
気取られない様に構えてみるが、右方向なので狙いにくい。
40mほど手前は窪んでいて一旦鹿が見えなくなったが、出てくるのを待った。
先頭の鹿が30mほど手前に姿を出した。
しっかり狙いたいと思ったが、気取られて鹿は反転して行った・・・引き金を引いてしまえばよかったw
立ち上がり逃げる鹿の群れに、初矢の12番スラッグ二の矢三の矢は9粒ノバックショットを撃ち込んだ。40mほどの距離だったろうか。
斜面を登って行く群れの中の一頭が転んで、逆に斜面を降りて行く。弾帯からスラッグを一発撃ち込んで止まった・・・
見に行くと小さい雌鹿だった。
まだ息があったので暴威ナイフで首筋を切り払って 血抜きを兼ねて留め刺す。
よくよく見るとスラッグが2発中っていた。
初矢が中っていたんだな。動くものに中ったなんて珍しいw


その場で内蔵だけ出してタツマに戻る。
今の時期は、まだ胃の中は笹の葉で緑色だ。
笹っ葉無くなると木の皮食って茶色くなる。そうなると肉も渋くてあまり美味くなくなる・・・









その後は勢子が近づいても獲物が出る気配はなかった。
稜線に向かって逃げた群れは勢子に掛かるかと思ったが、何処かで切られてしまった様だ・・・
解除になってから勢子長に撃ったあとを確認しろと指令があった。
中ってないだろうと思っていたが、見に行くと血痕がポツポツと逃げた方向に続いていた。
追ってみるが血の量は少ない。致命傷ならば所々で休む跡ががるはずだが、ずっと足跡の乱れもなく続いている・・・

 途中勢子長と行き会って、追跡を代わってもらった。80歳越えているがえらく元気で頼もしいw
しかし相当追っていったそうだが、結局見つける事はできなかった・・・
おそらくバックショットがかすった程度だったのかもしれない。

猟場撤収後に作戦参謀が見切り中に獲った鹿を回収に行く。
急斜面下の100mぐらい先を指して「あの葉っぱのある木の下辺りにある」と言うが、行ってみたらそこから滑り落ちて、さらに50mぐらい下の沢底に引っかかっていた。引っかかってなければ、さらに下に落ちていた・・・
結構でっかい雌鹿で脂がよく乗ってる。
その場で解体して5人がかりで回収した。足場が悪く解体には難儀した。この日はこれが一番くたびれた・・・
結局鹿2頭でこの日は終わった。
5~6頭の群れが来たのに、獲れたのは小さい鹿一頭だったのは残念な気がしたが、年中にもう一頭獲れて嬉しかった。
もう猟期も半分終わってしまう。
後半も安全に楽しくやって行きたい・・・

2019年12月16日月曜日

獲れた?

 昨日は勢子やった。猟仲間のうちの裏山なので、それほど険しくはないが地形がちょっと複雑だ。12月中旬になったが、それほど寒くはなく雪も皆無だ。
所々寝屋やヌタ場があり獲物の痕跡はあるが、肝心の姿が見れない・・・
しかしそれでも雄鹿がタツマにかかって一頭獲る事が出来た。
以前みたいにゾロゾロと群れで出てくるって事がなくなったな・・・
まあ獲れたからいいかw


 このところやってた事のまとめ。
ヒルトくっ付けて・・・
ハンドル材用意・・・

 ハンドル付けて整形・・・

 ハンドル研磨・・・

 小っちゃいのも・・・

ブレード粗削り・・・

とりあえず作ってるw

2019年12月8日日曜日

4incドロップ何本目?

 4incドロップ出来上がった。
これも同じ型でいくつも作ったが、その都度微妙に形状を変えている。


 ブレードはRWL34。
SPGⅡみたいな妙な長切れはないけれど、硬さの割には研ぎやすいし粘りもあっていい。
 ハンドルはドンゴロスマイカルタ・・・っていうのかな?
あまり粘りがない感じのマイカルタで、欠けやすいとやだなと思ったが、整形してみたら全く問題なかった。
繊維が粗いが磨いた感じはなかなかいい。手触りもいいね。
気分でトリプルステッチにしてみた。
セミスキナーだとやりやすいのだが、ドロップだとヘタにやると野暮ったくなりそうだ。今回はぎりぎりの線かな・・・
たまにはこんなもいいよねw

2019年12月3日火曜日

ジェネリック?

 この前マトリックスアイダに行った時に、テストピースを預かってきた。
サンドビックの10C28Mo2という鋼材らしい。CRMO7の代替品として今後扱うそうだ。
0.5%C.14%Cr.1.0%Mo.0.08%Nという組成の様だ。若干の違いはあるが銀紙7号と言われるCRMO7とかなり近そうだ。
10C28Mo2もおそらく剃刀用の鋼材なんだと思う。もしかしたら銀紙7号を使ってた剃刀メーカーが、別の供給元としてサンドビックに相当品として作らせているのかもしれない。もしくは銀紙7号の特許が切れたか?


硬さを測ってみた。
熱処理はマトリックスアイダでCRMO7の条件でやってあった。熱処理屋さんの測定ではHRaで81.0となっているので、HRc換算だと59~60ぐらいの様だ。
うちで測ったらHRc59.5だった。
通常CRMO7は59いくかどうかってとこなので、若干硬めになっているのかもしれない。


 組織を観察してみた。
耐水ペーパーで2500番のまで磨いて、希硫酸とアルコール(ラム酒w)の混合液でエッチングした。
先ずは600倍。横の画角がちょうど100μm。
炭化物は非常に細かい。大きいものでも2μm内に収まっている様だ。
これなら研ぎ上げると滑らかな刃が付きそうだ。

これは150倍 。
CRMO7より細かくていいかもしれない。
サンドビックは鉄の原料に何を使ってるか分からないが、よい原料を精製しているなら悪くなさそうだ。
 参考までにCRMO7も。研磨とエッチング方法は同じ様にやった。
先ずは600倍。
一次炭化物がないというのが売りだったが実際には微妙にあって、5μm前後の歪な多角形の炭化物として存在している。


これは150倍。
研磨傷が残って分かりづらいが、縦方向にメタルフローがある。
CRMO7は磨いた表面に微妙に縞模様が出る事があったが、僅かに残っている一次(共晶)炭化物が圧延方向に鍛流線として出る様だ。
安全カミソリは0.何㎜かのリボン状だが、ナイフ用のフラットバーだと圧延比が足りないのかもしれない。





10C28Mo2はなかなかよさそうだ。今後に期待したい。
しかしサンドビックの鋼材は名前を何とかしてほしい。覚えにくくてしゃあないw

2019年12月2日月曜日

久しぶりに大猟・・・?

昨日はやっと鹿4頭獲れた。
標高の高い場所だったがまだ雪はとても少ない。
久しぶりに勢子をやった。
初っ端でピーピー警戒音が聞こえ、鹿の群れが横切って行くのが見えた。
とっさに狙うと立木の間を見えたので、一発撃ってみた。当然中らない・・・
途端に鹿は反転して戻ってきたが、雪の積もった立木で見えなくなった。どうやら猟場の方に戻って行った様だ。無駄弾ではなかったw
笹が茂って歩きにくい猟場だったが、所々に真新しい寝屋があちこちにあり鹿は結構いた様で、追っていてなかなか面白かった。一発撃ったきりだったが久しぶりに猟を楽しめた気がする。
以前なら当たり前の様に獲れていたが、今は4頭獲れただけでも大猟だ。山の恵を大切にしよう・・・