2019年9月27日金曜日

やっている・・・

 このところ更新さぼっていたが、とりあえず作ってはいる。
ハンドルの研磨をやっていたのだが、インプルーヴドなのでちっとめんどくさい。
それと今回のSPGⅡはやっぱり磨きにくいんだな・・・
ものによって問題なく磨けるときもあれば、この様に磨きにくい時もある。鋼材自体に何かバラつきがある様だ。

手間かかったが研磨終わって、仕上げにコンパウンドで磨く。
あとはシースだ・・・

2019年9月11日水曜日

F&SとSS

 3.5incフィールド&ストリームが出来た。
ブレードはRWL34を使った。高温焼き戻しで硬さはHRcで61.7だった。
十分な硬さなので高温焼き戻しでいいと思われる。この方が粘りがあっていい。


 RWL34は変に耐摩耗性がよすぎる事がなく、変な癖がなく使いやすくていい。
3.5㎜厚の鋼材を使ったが、背側を抜いて実質2.8㎜のブレード厚にしている。

 ハンドルはタンリネンマイカルタを使った。
タン色のマイカルタは経年変化で味わい深い色合いになるのがいい。
ブルハイドのヌメ革のシースと合わせて、使い込んでいった時の変化を楽しめると思う。
3incセミスキナーも完成。
これもRWL34だが、こちらは低温焼き戻しでやってみた。硬さはHRcで63.7だった。
硬いのが好きだというなら、これもいいと思う。もともと粉末鋼で粘りがあるので、この硬さでも十分実用になる。

 これも3.5㎜厚の鋼材を削り抜いて、実質2.7㎜厚としている。
真鍮のヒルトにブラックキャンバスマイカルタの組み合わせは、最近の自分のお気に入り。

黒いハンドルは地味になりがちだが、真鍮ヒルトやラブレスボルトが映えていい。

インプルーヴドドロップはハンドル磨いてる。
磨くの厄介だが、これって作るの面白いんだよなw

2019年9月9日月曜日

色々やってる

 このところ更新さぼり気味だったので、やってた事をまとめて書いてみる。ただし写真真面目に撮ってなかったので、作業は飛び飛びになってるが・・・

熱処理上がったインプルーヴドのドロップ磨いた。
SPGⅡなのだが、ちっと磨きにくい。
S30Vよりかはましだが、ATS34やRWL34から比べると倍近く手間がかかった気がする・・・
RWL34のF&Sはハンドルのペーパー掛けが終わって、仕上げにコンパウンドで磨いた。
 F&Sとセミスキナーが最後の方まで来たので、シースを作り始める。
 セミスキナーも最終仕上げ。

 シース縫い終わってウェットフォーム。

 インプルーブドドロップは名入れして仕上げのヘアラインを引いて、ハンドルの接着準備。
ヒルトレスのインプルーブドハンドルは、前端面が剥離しやすい。
剥離防止にピンを入れておくのだが、今回はネジを使った。
 タングにブラスト掛けて、各部品を脱脂する。
 エポキシで接着。
ベトベトになってたまらん・・・
シースは乾いてきたので、コバを磨いて仕上げる。
 タレに漬ける。
 乾かす。
 その間に刃付けする。
 頼まれ物のシースの準備。
こんな感じでいい・・・?
インプルーヴドドロップのハンドル削る。
どうやって削ったっけ?
久しぶりで忘れたw

















工場長のめいは11歳になった。
毎年この時期は夏痩せするのだが、今年は何故か痩せてない・・・というかかえって太った?
尿道結石予防のカリカリ食わせているのだが、それが何故か美味いらしくてよく食うんだな・・・
高いカリカリなのに困ったもんだw

2019年9月1日日曜日

デンドライトの真相

デビッドボウイのデンドライトスチールの硬さを測ってみた。ハンドルの周りが平面出ているので、ここで測ってみた。硬さは測定面が平面で裏表平行になっていないと正確な測定ができない。
測定値はバラつきが大きかったが、概ねHRcで58程度の様だ。
440Cだとすればそのぐらいなのかもしれない。







組織を見てみた。
150倍。
樹枝状組織とはこんな感じなんだな。
やはり巨大なインゴットを鋳込んだ時の様な発達した樹枝状ではない様だ。




300倍。
ウネウネとしているのが一次炭化物に相当するものと思われる。
紐状につながってはいるものの、所々で切れて、ある程度の単位で塊になっている様に見える。



 600倍。横幅がちょうど100μmになる。
小刃を磨いてエッチングして観察しているので、ちょっと不鮮明な画像なのは勘弁w
一次炭化物は紐状に成長して不規則に絡まる様に分布している。
二次炭化物は定かではないが、微小な黒い点だ見えるものがそうだろうか・・・?
基地の結晶粒は粗くは見えない。
なんとも不思議な組織だ。
紐状の絡まった炭化物が刃先に出る事で、独特の切れ味になると思われる。思ったより基地も粗くないので、脆さも感じる事はない。

 比較用のガーバーのフォルダー、これは一般的な440C。
150倍。
白く比較的大きい塊が一次炭化物。


 300倍。
やや一次炭化物が少ない気がする・・・
もしかしたら440AかB?
600倍。
二次炭化物が溶け残っていて、基地の粗大化も見られない。適正な熱処理がされてる様だ。

こうして比較してみると、デンドライトスチールとは不思議な組織をしている。
鋳物という事ではあるが、単純な鋳物ではない。
結構絶妙なものなのかもしれない。
金属顕微鏡が二台になった・・・
出物があって思わず買ってしまった。
持ってた物と同じ機種なのだが、今度の方が程度がよかった。
照明の電源も付いていた。
この世代の機種なら2万円内で入手できれば、お買い得なのかもしれない。