2020年4月29日水曜日

引き籠る

 マトリックスアイダから熱処理終わって戻ってきた。
スーパーゴールドⅡだが、CRMO7の条件でやってもらった。熱処理条件を知っている事と、実際使って特性が分かっているからできるのであって、闇雲にやってる訳ではない。


 タングの酸化被膜をブラストで落とす。

 磨いた。
なんか磨きにくいだな・・・
このところRWL34ばかり使っていたから、余計に磨きにくく感じるw

 硬さを測ってみた。
想定通り。問題なしだw


天気がいいけど引き籠りは続く・・・

2020年4月26日日曜日

3.5incF&S

3.5incフィールド&ストリームが出来上がった。
このモデルは気に入ってるので、もう何本作ったろうか・・・
アウトドアでなくても、部屋に転がしておいて日常で使うのもいいと思う。

3.5㎜厚のRWL34を背側を削り抜いて、ブレードは実質2.6㎜厚になってる。

ハンドルはタンキャンバスマイカルタを使った。
ヒルト前端を絞って、ハンドル中央部を通常より厚く作ってみた。
普通は平らな板の上に置けばポイントが僅かに浮くが、これはポイントが板に触れてヒルトの前端が浮く。

ラブレスのモデルはブレードの長さの割にハンドルが短い。
実際の使い方としてはハンドルをぎゅっと握る事は少なく、ハンドル後端を掌で包んで使う事が多い。
そういった意味でハンドル前半は絞って、後半にボリュームを持たせた方がしっくりくる。
案外これもよさそうだw

自分の場合、キリオンのあるタイプはダブルステッチで作る事が多い。
細身のモデルなのでなるべくコンパクトに作る様にはしている。
同じモデルばかり作っていても飽きる事はないなw

2020年4月22日水曜日

たまには

 たまに作りたくなるのが鹿角をぷすっとブレードに突き刺したやつ。
先ずは角切って髄に沿って穴を広げる。
タングよりちょっと薄い端材に刃を切った物を使う。

 ある程度溝が切れたら、タングに刃を切ってこれでゴリゴリ広げていく。

 こんな感じか・・・

結構面倒ではあるが、案外好きなモデルだw

2020年4月21日火曜日

罫書いておく

 ダブルステッチで縫うときは、あらかじめ中子の型紙を内側の縫い目に沿って作っておくといい。
内側の縫い目は中子の内側の線から3㎜ぐらいの間隔を取る。
中子を接着したら型紙を当てて、内側の縫い目を罫書く。

 外側の縫い目も罫書いて、こんな感じか・・・

 ボール盤使って菱目を切る。

縫ってウェットフォームしてコバを仕上げた。
とりあえず乾燥中・・・

2020年4月20日月曜日

今度こそ

3incケーパーフィン出来た。
この前作ったのと仕様は全く同じ。
今度は落とさずに上手くできたw


3.5㎜厚のRWL34を、これは2.5㎜に削り抜いてある。
高温焼き戻しだがHRcで硬さは61.9あった。通常ATS34だと60ちょうどぐらいなので、RWL34ってのは硬さが出やすい様だ。
硬さの割には粘りもあっていい。
もっと硬くしようと思えば極低温の焼き戻しなら64程度出る。
今回もブラックキャンバスマイカルタを使った。
ニッケルシルバーのヒルトは少し幅広にしてみた。
ハンドルの整形は同じ様にやったつもりでいたが、若干違いが出てしまう。全く同じにってのは難しいものだ・・・

ブレードの背側を削り抜くのは案外面倒なのだが、今回も上手くできた。
3㎜厚でもいい様な気もするが、タングの強度を考えると迷うところだ・・・

この手のモデルで面倒なのがタング回りの研磨だ。
ハンドル下側はグルーブの部分が磨くのが手間掛かる。
コンベンショナルなハンドルの方が作りやすくていい。
しかし面白味があってこのハンドル形状は、なかなか好きだ。
シースはなるべく細身に作った。
用途的にも軽快に使えていいと思う。

今回は無事に作れてよかった・・・w

2020年4月18日土曜日

電着ダイヤ

 ちょっと前にモノタロウで割引があったので買い物をした。
電着ダイヤをいくつか買ってみた。
どれも藤原産業の物。
3本セットのダイヤヤスリは以前ホームセンターで買って重宝して使っていた。電着が剥がれてきて新しいのが欲しかったが、ホームセンターには置いてなくなっていた。
 このタイプのはうちの方のホームセンターでは見た事なかった。
長さはいいが幅がもうちょっと小さいと使いやすいのだが・・・
使ってみた。
ちっと幅が大きいが案外使えた。
リカッソを磨くにはこの幅がなかなか良かった。
厚みがあるので剛性もあっていい。
耐久性がどの程度かだな・・・

2020年4月17日金曜日

フラットグラインドで

バーキング使う様になったが粗削りだけで、基本は鉄工ヤスリで削ってる。

ホローグラインドは研ぎ減った時のや薄いエッジの切れ味が利点とされるが、ブレードバックに向かって急激に厚さが増す構造は使い勝手が良いとは決して言えない。ベルトグラインダーで削りやすいというのが本音だと思う。
ラブレススタイルをフラットグラインドで作る事自体がどうなのかってのはあったが、実際使ってみてむしろフラットの方がいいと思った。
個性や特色という訳じゃないが、こんな物もあってもよかろう・・・

2020年4月16日木曜日

たまには

 最近ヒルト作る時は横フライスを使うので楽ちんだったが、抜き穴タイプだと今まで通りにボール盤で穴あけてヤスリで整形しないといけない。
このところ老眼が進んできて細かい物が見にくくなってきた・・・
目線が調整できる様にと、ボール盤のテーブルに固定してヤスリを掛けた。
テーブルは高さ調整できて便利だw


 久しぶりにこのタイプのヒルト作った。
コの字の溝でもいいのだが、ハンドル接続の時厄介な事になりそうなので、抜き穴にして突き刺し構造にした。
ハンドルは20㎜厚のマイカルタを使ってみる。
マトリックスアイダで最近売ってたものだが、特別に端っこの余ったところを長いまま売ってもらった。
8本分ぐらい取れそうだ・・・
何で長いのを買ったかというと、目の方向がよかったから。
切って売ってた方は短手の方に波模様が出てる。
長手方向に波目が出ている方が、キャンバスマイカルタは削って出る模様がいい。
以前はキャンバスマイカルタに目の方向があるなんて知らなくて、削った模様の雰囲気が違って不思議に思っていた・・・岡山の吉川さんから目の方向がある事を教えてもらった時は衝撃だった・・・(吉川さんには感謝ですw)

2020年4月7日火曜日

豆セミスキナー

2incセミスキナーが出来上がった。


ブレードは3.5㎜厚のRWL34を削り抜いて実質2.6㎜厚にしている。
エッジは比較的薄く作っているが、高温焼き戻しの熱処理により、硬さの割には粘りもあって十分だと思う。
ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタを使った。
ヒルトはニッケルシルバーだが、磨いた質感が好きなので圧延材を使っている。


背側を削り抜くのは結構厄介なのだが、板厚が限られているから仕方がない・・・

小さなナイフなので、本当ならシングルステッチで細身にシースを作った方がいいのかもしれない。
でも無駄にごっついのも悪くはないかw

2020年4月4日土曜日

シース作った

 猟仲間から頼まれてたシースが出来た。

 剣鉈は山の神様から貰ってきたものらしい。
刃金は炭素鋼だが皮金はステンレス鋼なので、山に奉納されてても酷く錆びる事はなかった様だ。おそらく刃金は青紙だと思う。
 面白いのは片刃なのだが三枚鋼で出来ている。
無理くり斜めに削って片方に刃金が出る様に作ってある。

 イボ跡のある部分を使ったw
おそらく虫刺されの跡なんだろう。
生きのいい牛だった様で、表面に有刺鉄線で細かい傷が沢山あるw
 もう一本も別の猟仲間からの依頼。

 あるナイフメーカーが作った物らしい。
製作技術は大したものなのだが、なんでこんなデザインなの・・・って感じw


それに付いてたシースが何だこりゃ・・・って感じw
日本はフィックスドブレードの事をシースナイフっていうぐらいなのだから、シースがおまけみたいなものではどうしょもない。
シースナイフはシースが見せ所だと思ってる。